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お腹にガスが溜まる

お腹が張って苦しい!
ガスが溜まるのはなぜ?

お腹が張って苦しい!ガスが溜まるのはなぜ?食べ過ぎた後に、「お腹が張って苦しい!」という経験は、ほとんどの方がお持ちです。ただその場合、時間が経って消化が進んだり、排便があれば、症状は解消されます。
食べ過ぎたわけでもないのにいつもお腹が張って苦しいという場合には、ガスが溜まっている可能性があります。特に繰り返される・慢性化しているケースでは、過敏性腸症候群、大腸がん、慢性胃炎といった病気も疑われますので、お早めに当院にご相談ください。

お腹にガスが溜まる
主な2つの原因

お腹にガスが溜まる主な原因は、以下の2つです。
いずれの場合も、背景に病気が隠れていることがあります。

腸内でのガスの過剰発生

高たんぱく・高脂質の食事の摂り過ぎは、腸内の悪玉菌を増やし、ガスの過剰な発生の原因になります。また腸内環境・排便に良い影響を与える食物繊維も、摂り過ぎると二酸化炭素の発生が過剰になり、お腹の張りを招くことがあります。
また、蠕動運動が障害される、腸が狭くなる・塞がるなどして便が本来よりも長く腸内に留まると、悪玉菌およびガスの発生量が多くなります。

腸内のガスの排出量の低下

ストレスなどによって交感神経優位の状態が続くと、消化管の運動が低下し、腸内のガスが排出されにくくなります。
また腸が狭くなる・塞がるなどした場合は、ガスの過剰な発生に加えて、ガスの排出量も低下します。

その他、食事などの際に口から飲み込む空気が多くなることで、腸内にガスが多く溜まることもあります。このようにしておならが増える症状を、呑気症と言います。

お腹がポコポコ鳴るのも
ガスのせい?

お腹がポコポコ鳴るのもガスのせい?ふとした時に、お腹がポコポコ、ゴロゴロ、ギュルギュルと音をたてることがあります。
このうち、ポコポコと鳴っている場合には、腸内にガスがたくさん溜まっている可能性があります。これは、腸の動きに合わせてガスが移動する時の音です。
お腹が鳴る原因としては他に、消化に伴う胃腸の活動、空腹に伴う胃の収縮、生理・妊娠に伴う子宮の収縮、ストレス・緊張に伴う腸の不規則な活動などが挙げられます。

お腹にガスが溜まっている
場合に考えられる病気

過敏性腸症候群

主にストレスを原因として、腹痛や便秘、下痢が繰り返される病気です。下痢型・便秘型・混合型に分けられ、便秘型や混合型ではお腹の張りやおならといった症状が見られることがあります。

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大腸がん

食生活の欧米化、運動不足、野菜・果物の不足、喫煙などを原因とします。症状として、腹痛やお腹の張り、下痢、便秘、血便、便が細くなる、食欲不振、体重減少などが挙げられます。

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潰瘍性大腸炎・クローン病

どちらも、炎症性腸疾患に分類される指定難病です。腹痛やお腹の張り、下痢、血便といった症状が、良くなったり悪くなったりを繰り返します。免疫の異常が発症に影響するものと考えらえます。

潰瘍性大腸炎について
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慢性胃炎

主にピロリ菌感染を原因として発症します。胃の痛みや不快感、吐き気などの症状に加えて、お腹の張りを感じることがあります。放置すると、胃がんの前がん病変である萎縮性胃炎へと進行します。

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機能性ディスペプシア

胃カメラ検査で器質的な異常が認められないにも関わらず、胃の痛み、胃もたれ、ゲップ、お腹の張り・苦しさなどの症状が現れます。主な原因として、ストレスが挙げられます。

腸閉塞

腹部手術後の腸管の癒着、ヘルニアなどを原因として、腸が狭窄・閉塞し、便が適切に進まなくなった状態です。吐き気・嘔吐、腹痛、お腹の張りなどの症状を伴います。

小腸内細菌増殖症

小腸において腸内細菌が異常増殖し、その細菌が大量のガスを発生させます。お腹の張り、腹痛、ゲップ、便秘、下痢といった症状が見られます。胃酸の逆流を招くケースもあります。

呑気症

たくさんの空気を飲み込み、腸内ガスが増えることでおならが増加する症状です。早食い、麺などをすする食べ方、一気飲み、ストレス、口呼吸などが原因として挙げられます。

お腹のガスを抜くには
どうしたらいいの?

お腹のガスを抜き、張りを解消するためには、以下のような方法が有効です。
これらの方法を試したけれど改善しないという場合には、お早めに当院にご相談ください。もちろん、気になる方はすぐにご相談ください。

食習慣の改善

食習慣の改善栄養バランスの良い食事を前提に、水分・食物繊維を意識的に摂取しましょう。乳酸菌飲料を取り入れるのもおすすめです。
ただし、食物繊維の摂り過ぎは、腸内での二酸化炭素の発生を促進するため、逆効果になるおそれがあります。また、豆類・きのこ類・穀類などの不溶性食物繊維は、便のかさを増す効果があるため、こちらも摂り過ぎるとお腹の張りの原因になることがあります。

適度な運動

適度な運動は、腸に刺激を与え蠕動運動を促進します。便が適切に排泄されることから、ガスも溜まりにくく、お腹の張りの改善が期待できます。
また、運動による疲労は、睡眠の質の改善につながります。好きな運動であれば、ストレスの解消にも役立ちます。

ストレスの解消

ストレスの解消ストレスは、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、呑気症などの原因となります。
趣味に打ち込む、週末に小旅行に出かける、友達・家族とおしゃべりをするなど方法は問いませんが、ストレスがかかりにくい・溜めない生活を送りましょう。

規則正しい生活・十分な睡眠

ストレスの解消とともに、規則正しい生活、充分な睡眠は、自律神経のバランスを整えます。胃腸の働きが正常化され、便やガスが適切な排出が促されます。