- 大腸カメラ検査(大腸内視鏡検査)の重要性
- 大腸カメラを受けた方が良いとされる症状
- 大腸カメラで発見可能な病気
- 当院の大腸カメラ検査の特徴
- 大腸カメラ検査の流れ
- 大腸カメラ検査後の注意事項
- 大腸カメラ検査の費用
- 大腸カメラ検査に関するよくある質問
大腸カメラ検査
(大腸内視鏡検査)の重要性
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸(盲腸・上行結腸・横行結腸・下行結腸・S状結腸・直腸)の粘膜をカメラで観察します。炎症、潰瘍、腫瘍などの病変を早期に発見することが可能です。
大腸において特に重大な病気と言えるのが、大腸がんです。命を危険にさらすリスクを持ちながら、症状が乏しく、発見・治療が遅れがちです。
現在、大腸がんを早期に発見できる検査としてもっとも有効なのが、大腸カメラ検査です。大腸がんのリスクが高くなる40歳以上の方は、年に1度は大腸カメラ検査を受けることをおすすめします。
なお、大腸カメラ検査の際には、下半身のみ検査着(紙パンツ)に着替えていただきます。内視鏡は、検査着にある数センチの切れ目から挿入しますので、「お尻の肌が大きく露出する」ということはございません。何かご不安がございましたら、お気軽に医師やスタッフにお尋ねください。
女性のがんによる死亡原因の第一位は大腸がんです
現在、国内の女性のがんにおける死亡原因としてもっとも多いのが、大腸がんです。
男性よりもリスクが高いことを知っておき、積極的に大腸カメラ検査を受けられることをおすすめします。
便潜血検査と大腸カメラ検査の関係について
自治体などの大腸がん検診では、「便潜血検査」が行われます。便の中に血液が混じっているかどうかを調べることができます。便潜血検査を受けることで、大腸がんによって死亡する割合が35%減少すると言われています。
ただ、便潜血検査で大腸がんなどの病気の診断をすることはできません。便潜血検査で陽性であった場合、必ず精密検査として大腸カメラ検査を受け、病気の早期発見、そして早期治療へとつなげましょう。
大腸カメラを受けた方が
良いとされる症状
特に血便があった、便潜血検査で陽性であった場合には、必ず大腸カメラ検査を受けてください。

- 血便が出た
- 便潜血検査で陽性だった
- 下痢または便秘が続く
- 下痢と便秘が繰り返される
- 便が細い
- 慢性的な腹痛、膨満感
- 食欲不振
- 体重減少
- 貧血
- 過去に大腸ポリープを切除したことがある
- 大腸がんの家族歴がある
大腸カメラで発見可能な病気
- 大腸がん
- 大腸ポリープ
- 感染性腸炎
- 潰瘍性大腸炎
- クローン病
- 腸閉塞
- 虚血性腸炎
- 過敏性腸症候群
- 大腸憩室症
- ベーチェット病
- 大腸メラノーシス など
当院の大腸カメラ検査の特徴
鎮静剤を使用した痛みを
最大限軽減した検査
ご希望に応じて、鎮静剤を使用します。半分眠ったような状態となり、痛みや苦しさ、不安をほとんど感じないまま検査を受けられます。
内視鏡専門医・指導医の医師による正確な内視鏡検査、
丁寧な診察・結果説明
日本消化器内視鏡学会の内視鏡専門医・指導医である院長が、正確な大腸カメラ検査を行います。また検査前の診察、検査後の説明においても、分かりやすい言葉を使って丁寧なお話をさせていただきます。ご不明点がございましたら、なんでもお気軽にお尋ねください。
院内でも下剤服用が可能!
専用のお手洗いを完備
通常、腸管をきれいにする下剤(腸管洗浄液)は検査日の朝に、ご自宅で飲んでいただきます。ただし、当院までの道中の便意が不安、近くに医師・看護師がいる方が安心といった方には、ご来院後に院内で下剤を飲んでいただくことも可能です。ご都合の良い方をお選びください。
リカバリー室を完備
鎮静剤を使用した場合、検査後は意識や足取りがしっかりするまで、30分ほどお休みいただきます。当院では専用のリカバリー室をご用意しておりますので、そちらでゆっくりとお休みいただけます。
胃カメラ・大腸カメラ同日
検査も可能
胃カメラ検査と大腸カメラ検査を同日に実施することができます。検査前の食事制限や鎮静剤の使用、鎮静剤を使用した場合の運転制限が、1回きりで済みます。別々に受ける場合よりも、患者さんのご負担が軽減されます。
日帰りの大腸ポリープ切除にも対応
大腸カメラ検査では、がん化のリスクがある大腸ポリープを発見した際、その場で切除することが可能です。大腸がんの多くは大腸ポリープががん化して発生するため、ポリープを切除することは大腸がんの予防に繋がります。
高精度な機器を完備
当院では、最新の内視鏡システムを導入しております。身近なクリニックで気軽に、かつ精度の高い大腸カメラ検査を受けていただけます。ハイビジョン画質、拡大観察機能などが、病変の早期発見に役立ちます。
24時間予約が可能な
WEB予約を導入
WEB予約であれば、24時間、いつでもご利用いただけます。休診日、電車での移動中など、お気軽にご予約いただけますので、ぜひご利用ください。
大腸カメラ検査の流れ
1検査前日
夕食は、消化の良いものとし、20時までにお済ませください。検査食をご用意することもできます。以降は、水またはお茶、お薬以外を口にしないでください。
就寝前に、事前にお渡ししている下剤を内服していただきます。
2検査当日
検査までに食事をすることはできません。水、お茶は少量、飲んでいただけます。
お薬は、必要なものだけを飲みます。お薬を飲むかどうかの判断は、処方した医師、または当院にご確認ください。
また当日朝から、腸管洗浄液を約2リットル、2時間ほどをかけて飲んでいただきます。
ご来院前には、以下の点をご確認ください。
3来院後
排便の状況を確認し、検査着へと着替えていただきます。
ご希望に応じて鎮静剤を投与し、大腸カメラ検査を行います。
検査に要する時間の目安は、30分です。ポリープを切除した場合には、もう少し時間がかかります。
大腸カメラ検査後の注意事項
- 鎮静剤を使用した場合には、院内で30分ほどお休みいただきます。
- 鎮静剤を使用した場合には、当日中の自転車・車・バイクの運転ができません。
- 食事は、検査後約1時間で再開できます。ただし、辛いもの・酸っぱいものなどの刺激物はお控えください。
- 検査後、当日中は激しい運動、飲酒をお控えください。
- 大腸ポリープを切除した場合、1週間ほどは激しい運動、飲酒、長風呂・サウナといった血流の良くなる行為をお控えください。また、遠方への出張・旅行については2週間ほどお控えいただく必要があります。
大腸カメラ検査の費用
何らかの症状がある場合には、大腸カメラ検査に保険が適用されます。
費用の目安は、以下の通りです。
3割負担 | 1割負担 | |
大腸カメラ検査のみ | 約6,500円 | 約2,500円 |
大腸カメラ検査+生検 | 約9,000~15,000円 | 約3,000~5,000円 |
大腸ポリープ切除(1カ所あたり) | 約23,000~38,000円 | 約8,000~13,000円 |
※使用する薬剤などにより、多少の上下がございます。
※別途、初診料、再診料がかかります。
大腸カメラ検査に関する
よくある質問
急に仕事が休みになりました。今日、大腸カメラ検査を受けることはできますか?
事前に診察を受け、後日に大腸カメラ検査を受けるというのが基本的な流れです。診察の際に下剤をお渡しする必要もございますので、連絡したその日に大腸カメラ検査を行うということはできません。お急ぎの場合には、日程を調整してできるだけ早く大腸カメラ検査を受けられるようご案内をいたしますので、まずは一度、ご連絡ください。
大腸ポリープがあった場合、切除した方がいいのでしょうか?
大腸がんのほとんどは、大腸ポリープががん化したものです。大腸ポリープがすべてがん化するわけではありませんが、がん化のおそれがあるものについては、積極的な切除をおすすめします。当院では、大腸カメラ検査において大腸ポリープを発見した場合、大きさにもよりますが、その場での切除が可能です。
大腸ポリープの切除の際、痛みが心配です。
大腸粘膜には、痛みを感じる神経がありません。そのため、ポリープを切除する際に痛みが出ることもございません。また、必要であればその場で止血処置も行います。
ただし、1週間は激しい運動、飲酒、長風呂・サウナを、2週間は遠出をお控えいただきます。そのため、大腸カメラ検査の日程は、お仕事などのスケジュールを考慮して決めることをおすすめします。
肉眼では便がきれいに見えますが、便潜血検査で陽性でした。やはり、大腸カメラ検査を受けた方がいいのでしょうか?
はい。便潜血検査で陽性であれば、他に自覚症状がまったくなくても、精密検査として大腸カメラ検査を受けるようにしてください。特に大腸がんは、症状の乏しいがんです。まったくの無症状の方に大腸がんが見つかるということは、決して少なくありません。